『木彫』から学ぶ 一人ひとりに寄り添う姿勢

第2回の生活の中の芸術では、講師に但馬木彫代表の松田一戯先生をお招きし、『木彫』について学びました。

松田先生のご指導のもと、学生は彫刻体験を行いました。そのなかで、木彫は繊細な技術や集中力、根気強さが必要であることを実感していました。木の硬さや彫る方向によって仕上がりが変化することを体験し、一つひとつの作品が丁寧な手作業によって作り上げられていることを理解することができました。

そこから、それぞれの作品が唯一無二の存在であるように、人もまた一人ひとり異なる価値観や背景を持つ存在であることを改めて考える機会となりました。看護においても、患者一人ひとりに寄り添い、その人らしさを大切にしながら個別性のあるケアを提供することの重要性を再認識することができました。

~学生たちの声を紹介します~

芸術や自然の存在に気づき、感じ、関心を寄せようとすることは、人との関わりと同じである。松田先生は、生徒のどの作品も否定せず、どのように作りたいか思いを汲み取り、言語化や体現化して、その人の思いを表出、表現しやすく言葉がけをされていた。

芸術は、表面的では知り得なかった、その人の思いや感性を感じることができる。また、言葉 や文章、普段の姿では伝えることができない思いや感情、感性を芸術により表現することができる。よって、芸術は、リラクゼーションの要素もあるが、コミュニケーションの役割もあると考える。作者がどのような思いを伝えようとしているのか、芸術作品から考えたり想像したりすることにより、看護の学びにつながる。芸術を通して、人間関係構築力やコミュニケーション能力を高めることにつながると考える。

同じ道具、板を使っても完成した作品の彫られた形、深さは一人一人異なっていた。このことから、人にはそれぞれ違う人生や経験があることを改めて考えた。患者も同様に、一人一人異なる生活を送ってきた存在であり、病気を見るのではなく、その人自身を理解することが大切であると感じた。

木彫作品が一人一人異なるように、患者も一人一人異なる存在である。私は患者や家族の思いや生活に目を向け、その人らしさを尊重した看護を実践していきたいと感じた。

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