『絵画』~一人ひとりの「その人らしさ」を感じる体験

第3回の生活の中の芸術では、講師に朝来市出身の椿野浩二先生をお招きし、『絵画』について学びました。

椿野先生は、地元の土や自然素材を用いた独自の表現で、自然が生み出す壮大な美しさと生命の力を描き続けておられます。講義を受ける中で学生は、作品を鑑賞する際に、普段何気なく土や石、木々なども見方を変えることで美しい芸術へとつながることを学んでいました。

今回の授業では、椿野先生の指導のもと、学生は粘土を用いた作品づくりに取り組みました。完成した作品は乾燥・焼成後、椿野先生が一つひとつ丁寧に色付けをしてくださる予定です。自分たちの作品がどのような表情に仕上がるのか楽しみに待つ時間も、創作活動の魅力の一つです。学生は、この体験を通して、同じ素材を使っていても、一人ひとり異なる作品が生まれ、それぞれの感性や表現の豊かさを実感していました。

看護においても、患者さん一人ひとりの価値観や思い、生活背景は異なります。今回の体験を通して、個性や多様性を尊重し、その人らしさに寄り添う姿勢の大切さを学ぶ貴重な機会となりました。

~学生たちの声を紹介します~

椿野先生は、景色の中のものも見方を変えると違うものが見えると話をされた。人は、色や見る角度、距離などが変わると見え方が変わり、他の人と見え方が違うかもしれないということも無意識に忘れ、自分の見え方が正しいと思い込んでしまいがちであると考える。さらに、その見えたものに固執してしまい、他の見え方で見ようとする柔軟な思考ができないことが多いと考える。

作品づくりでは細かな工夫や丁寧な作業が完成度につながることを改めて感じた。同時に、完璧な形を目指すことだけではなく、手作りならではの温かみや個性も作品の魅力であることを実感した。

看護で関わる対象者や他職種の方は、様々な経験や立場の方々である。その人の見え方が自分とは違うかもしれない、違う角度で考えてみようと意識できるだけでも、様々な立場の人の思考や違う価値観の人の考えを否定せず、理解しようとする姿勢が持てるのではと考える。

看護では病気や症状だけを見るのではなく、患者の表情やしぐさ、言葉にならない思い、生活背景などの情報を観察し、その意味を考えながらアセスメントすることが求められる。今回、椿野先生が一つの点や線から多くの可能性を見出されていた姿は、患者の小さな変化を見逃さず、その人らしさを理解しようとする看護師の観察力やアセスメント力につながると感じた。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

入学のご案内はこちらから

入試情報/学校案内パンフレット
yoka hospital